レジ前陳列 in 図書館
コンビニや書店でよくやっている「レジ前陳列」。
これって図書館でもできないかなぁと思い、去年ちょっと試してみました。
うちのカウンターは貸出用のパソコンが1台しかないので、お昼休みなど混む時間帯は数人並んでしまうこともあります。
そこで、カウンターの横に小さなラックを置いて、レジ前陳列風ミニ展示をやりました。待ってる間にもう1冊図書を選びませんか?という。
(書架や壁際のスペースがいっぱいいっぱいで、普通に展示したくても場所がないという理由もあります…)
展示ルールについて、おおまかに下記のように決めました。
・テーマを決めて5~10冊程度展示
・テーマについてPOPで表示する
・瞬間的に借りたいと思わせるように、軽い内容のものを選ぶ
・1週間ごとに入れ替える
レジ前陳列ということで、貸出を待っている時や通りすがりに手に取りたくなるよう、表紙を見せる面陳メインで展示し、内容も軽めのものを選びました。
また、1週間で入れ替えにしたのは、短いスパンで展示を替えた方が、目に留まりやすいかなと思ったからです。展示場所をカウンター前にしたので、カウンターに寄らない学生にも、通るたびに本が替わってるぞと思ってもらいたかったから。もちろんヘビーユーザーにも。
個人的にはチャレンジな試みだったので、とにかく色々やってみようというのもありましたが。
ミニ展示のテーマはこんなかんじです。
・新幹線、鉄道(新書、図解メイン)
・ものづくり、工場見学(ビジュアル本メイン)
・漫画で学ぶ(学習漫画)
たった4つじゃないか!と突っ込まれてしまいそうですが、実はこの展示をしていた場所に返却用のブックトラックを置くことが決まり、例のごとく他に置く場所もなく、名残惜しくも1か月で終了となってしまったのでした…。
結果からいうと、1か月だけだったのもありますが、当然ながらあまり動きませんでした。
ただ、「漫画で学ぶ」はなかなかに好評で、朝1冊借りた学生が午後に次の巻を借りに来たり、なんと1週間の間に3回回転した本もありました。
うちの大学は学習漫画はOKですが、通常の漫画は所蔵しないので、図書館に漫画があるぞ!とちょっと珍しかったのかもしれません。ちなみに、3回回った本は「シブすぎ技術に男泣き! 」シリーズです。
他のテーマはぼちぼちでしたが、新幹線の図書は展示を終了してから貸出があったので、展示をすることでこんな本があったなと学生に一度認識してもらえれば、展示を終えてからの貸出にもつながるんだと新たな発見でした。
書店員の頃はフェアのための本を発注するということができましたが、図書館では今ある蔵書の中からいかに見つけるかというのが、難しさでもあり楽しさでもあります。「誰も借りてくれない本フェア」ではないですが、長期間貸出されていない本が借りられるとこっそりガッツポーズが出ます(笑)
場所の問題がネックですが、またいつかやりたい展示でした。