夜明けのオクターブ

本のある風景を集めて

【積読崩し4】「仏果を得ず」

読了日:7/28

仏果を得ず仏果を得ず
(2007/11)
三浦 しをん

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私これ、発売すぐに購入して、そのままずっと積んでた…!?(爆)

もしかしなくても、私の積読の中で積んでる期間が一番長い本ですね!5年も積んでたのか…!

というか、買った当時高校生だった…!?時の流れって恐ろしい…!!

文楽がメインのお話なので、ちょっととっつきにくさはあるものの、さすがしをん嬢です。独特の空気にいつのまにか馴染んでしまいました。文楽を見たことのない私には、舞台の様子は想像しづらかったのですが、分からなくても十分楽しめました。

文楽自体について知りたければ、同じくらいに刊行された「あやつられ文楽鑑賞」を見た方がいいのかもしれません。私もまだ未読なので、読みたい本リストに加えなきゃです。

章ごとにひとつ実際の文楽のお話が出てきて、そのお話と主人公の感情がリンクするという書き方なので、どうしても文楽について知りたくなってきます。もちろん人間ドラマも大変面白いです。

文楽やら駅伝やら辞書編纂部やら、専門職を書かせたらしをん嬢は本当に素晴らしいですね。雰囲気を醸し出すのはもちろん、読むとそれについてもっと知りたくなります。

そして何より、エッセイとのギャップがまた…!(笑)最近新しいエッセイが出てないので寂しいのですが、笑いたくなったらいつもしをん嬢のエッセイを読みます(笑)教養も文才もあるのにあの残念さがたまらないですね。大好きですけれども!

しをん嬢のはあといくつか読み残しがあるはずなので、それもそのうち読みたい…!