というわけで読書のまとめ第二弾。小説編。
続きからまとめと感想です。
今年は去年よりもラノベばっかり読んでた気がします。というか、一般文芸ほとんど読んでないんじゃなかろうか…。反省。もっとたくさん読んでいきたいですね!!
今年とにかく面白かったのがこれ!新人賞受賞作なのですが、とにかく面白かった!文章も読みやすいのですが、主人公の
サアラのキャラがとても良いです。美人を自覚していながらも自慢げにも卑屈にもならないという新しいキャラクター。2巻で恋愛方面も面白くなっており、久しぶりに続巻の待ち遠しいシリーズです。
シリーズの完結したこちらも大好きです。鳴海ゆきさんのイラストが美麗で毎回表紙が楽しみでした。5人の呪われた王子と植物に憑かれた(?)少女の中華風ファンタジー。設定がしっかりしていてテンポも良く、きれいにまとまって終わりました。個人的には律と晃のその後が気になります…!
「寸止めラ
ブコメ」と勝手に名付けてPOPを作った2作(笑)どちらもテンポ良く読めて面白いです。響野さんの方は、寸止めと言いながらも結構いちゃいちゃしてるのですが、我鳥さんの方は皇太子が不憫ですね(笑)どちらも昔のコバルトの匂いがする(誉めてますw)素敵なラ
ブコメです!
こちらも完結した嘘姫シリーズ。1巻を読んだときは、ジャパネスクのパロなのなんなの!?と思いましたが、二転三転して終わりましたね。宮子が山に逃げ込んだときには、やっぱりジャパネス(ry と思いましたが、後半の勢いに任せて
大人買いして読みふけってしまいました。色々残ったままなので、早く短編集を出して下さいー。
さらにこちらも完結。深山さんは『
舞姫恋風伝』のときから追いかけているのですが、段々人気になってきて嬉しいような悲しいような…。あっさり呪いの件は終わってしまって肩すかしをくらいましたが、最後まで甘々で幸せな2人が見れて良かったです。弟と妹頑張れ!
そして、深山さんの新シリーズ!不憫なヒロインと少しひねくれたお相手というシチュエーションは毎回同じなのに、どうしてこうも面白いんだ!と1人で悶えておりました(笑)大好きな
平安時代にに続いて、大好きな大正時代!!俺得!!!女学生とか
少女小説とか私の萌えポイントがたくさんでときめきが止まりません。しかし、何故ノベルスで出るんだろうか…。文字組みが1段だし正直ノベルスは本棚で場所を取るんですよね…。売上的な問題なのでしょうか…。
今年新創刊のf-Clan文庫の創刊ラインナップに入っていたので買ってみましたが、大当たりでした。実は村山さんの本はこれが初めてだったのですが、優しくて暖かくてとても幸せな気持ちになりました。f-Clan文庫は執筆メンバーも
ラノベ以外の方もおり、これからどうなっていくのか楽しみなレーベルです。
あまり読んでない文芸の中でも、断トツ面白かったのがこれ。辞書作りという今まで知らなかった職業の人々のお話。『
神去なあなあ日常』や『風が強く吹いている』など、何かに一生懸命に打ちこむ人々を書かせると上手いですよね。視点が移動するのと、途中で一気に時が過ぎるのが気になりますが、本読みならば一読する価値ありです!
たぶん死ぬまで手放さずに読み返す本になると思います。それほど心に響いた1冊。真綾さんがヨーロッパを旅した一ヶ月のエッセイなのですが、そこに綴られる言葉はステージで輝いている
坂本真綾ではなく、普通のひとりの女性としての
坂本真綾です。色んな事を考えて感じて悩んで、そんな彼女だからこそあんなに素敵な歌が書けるのだなぁと感じました。将来のことを考えていた時期でもあったので、余計に心にすっと染み込んできました。何かに悩んだとき、またこの本を読み返すと思います。読む時には是非、ベストアルバム「everuwhere」を側に。
あとは、今年初参加してきた
一箱古本市の入門書。各地のイベントも載っていて、こんなにたくさんイベントがあるんだと驚きました。本のイベントで町おこしをするのは大変だけど素敵ですね!別府も来年以降続いていくのかどうか、楽しみです!
最後に、かとちえさんの処女短歌集がようやく復刊したよ!!!一番最初のマーブルトロンの時の装丁が一番好きだけれど、中公文庫が絶版になってしまって手に入らなくなったので、復刊してくれてとても嬉しいです!短編がついているのは正直微妙なところだけれど、これを機に
加藤千恵の短歌がまた話題になると良いなぁ…。高校生の時に出会ったあの衝撃は忘れられないものです。私が短歌を作るようになったのはこの本がきっかけなのです。
今年は色々と忙しく精神的にも滅入っていたので、あまりたくさん読めませんでしたが、来年ももっともっと面白い本に出会えるよう、読書に励みたいと思います!